Blaster何故大盛況?

 リアルタイムに取り上げる程の事では無いと思ったのでネタとしてはスルーしたら,何やら一般のニュースでもネタになるほどの予想外に大盛況振りなBlasterなわけですが,今更それほど騒ぎ立てる程の事でしょうか?ちょっと落ち着いてみてはいかがでしょう。このワームが使用しているのが,RPCに関する脆弱性(MS03-026)なわけですが,この不具合に関しては既に先月の17日の時点で明らかになっており,その時点で修正パッチに関してもWindowsUpdateの対象になっています。つまり,今回のBlaster祭に関しても先月17日の時点でRPCの脆弱性に関するパッチが当たっている人は,蚊帳の外なわけです。
 今回のブラスターのターゲットになるとすれば,そのマシンは既に先月の17日から一ヶ月近くも,いつでも攻撃可能な無防備な状態で放置されていた事になるわけで,慌てるのであればBlaster感染の可能性に慌てるのではなく,自身のセキュリティに対する無関心さに慌てるべきでしょう。
 それにしても警視庁のサイバーポリスって,安直で古くさいネーミングセンスは今どき・・・どうでしょう?


警視庁 (Windows脆弱性(MS03-026)を利用したワームの概要について(続報))
http://www.cyberpolice.go.jp/important/20030813_175054.html
同 (Blasterワームの感染動作,及び,DoS攻撃動作概要)(PDF)
http://www.cyberpolice.go.jp/server/virus/pdf/Blaster_worm.pdf