RIAA一斉攻撃

 先日、今までP2Pファイル交換ソフトを使用していたとしても自ら名乗り出て,ファイルの公開を中止し,今まで不当に入手したファイルを全て破棄し,今後もうしませんよ〜という誓約をした人は告訴しないと発表したRIAA(全米レコード協会, 日本で言うところのJASRACみたいなもの)ですが,予告通り一斉に訴訟を開始しました。今回,告訴されたのは1000ファイル以上の共有をしていてRIAAからインスタントメッセージで警告を受けていたのも関わらず,そのまま共有を続けていた250人以上が対象になっています。
 ここでポイントになるのは,今回告訴された人は事前にインスタントメッセージで数回に渡り警告されていたのを無視していたという事。つまり,何も知らずにKazaaを使っていて,突然「貴方を訴えます,裁判所で逢いましょう」と言われたわけではないのです。実際,1000ファイル程度の共有している人全員がターゲットだと,少なくとも二桁は桁が違う人数になってしまいます。これは仮に日本でこういった訴訟が起きる場合にも,まず「貴方がWinnyとかWinMXで共有しているファイルは,著作権を侵害しています。共有やめれ!」といった警告が来る形になるはずなので(まぁ,日本だからインスタントメッセージなんて洒落た事は無しに,内容証明郵便とか仰々しいシステムで来るのでしょうが),それが来てから渋々止めるか,反体制!と声高に叫び共有し続けるか判断すればいいわけです。実際そのファイルが違法か合法かなんて事は,言われるまでわからないものですから。

http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2003/09/09/386.html